〜成功する独立〜
第1話 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
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1.独立し、起業する | ||
(1) あらすじ 大手広告代理店のユニバーサル広告社庶務課に勤める30歳の本宮籐子。かってはクリエイターを志していたが、庶務課の異動になり、仕事にやる気を出せない、恋人もいない。 (2) ドラマのポイント |
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2.業界の分析 | ||
(1) 広告業界 (2) 広告の役割 a 経済的効果・・・広告をすることで、大量生産の受け皿として大量販売が可能になる。その結果、規模の経済性に裏付けられた商品の価格の低下や、より良い商品サービスを世に知らしめることができる。 b 社会的影響・・・広告によって余剰消費意欲を与える。また、広告費用をかければ、その分、商品の価格を高め、消費者に費用を転嫁するという批判もある。 (3) 広告代理店の仕事 広告代理店はクライアント(企業、各種団体)の代理人となって、広告を中心にマーケティング活動を行う。 a 広告主の開拓・・・広告を出稿するクライアントを開拓する。 b 広告の企画・・・クライアントの売上を伸ばす、広告を企画し、提案する。 c 広告の制作・・・広告の企画に従って、広告を制作する。 d メディア(広告媒体)の開拓・・・テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、インターネット、看板など、広告を出稿できるメディアを開拓し、押さえる。 e 市場調査・・・効果的な販売を行うために、市場(顧客)を調査する。 f マーケティング・コンサルティング・・・売上を増加させる助言サービスを行う。 (4) 広告代理店、クライアント、メディアの関係 力関係は クライアント>広告代理店>メディア ただし中小の広告代理店は一番下になる。 広告業界では 大手広告代理店>広告企画会社・広告制作会社 (5) 業界の構造を知ろう a. 業界に属する企業の市場シェアを知る 市場シェア(%)=自社の売上(金額・数量)÷市場の売上合計×100 1社が市場シェアを100%押さえていることを「独占」、少数の複数の会社が市場を100%押さえていることを「寡占」、圧倒的な市場シェアを持つ企業がいる「ガリバー型寡占」など、特殊な市場構造も存在する。 b. どのような規模の企業が業界に存在しているか 企業規模の違う会社が、どのように存在しているかによって、業界の競争構造が変わってくる。小規模の企業が多数存在すると、個々の企業の価格に対する影響力は小さくなり、完全競争に近くなりやすい。 c. 業界内の競争状況 競争が激しく、業界に属する会社間の関係が敵対的であると、業界各社の利益は低下しやすい。 d. その業界の製品やサービスを代替する他の製品やサービス ウィスキーに対するビールの存在だが、広告に代わるサービスは口コミなど。しかし、広告代理店は口コミもコントロールしようとしている。 e. 新規に業界へ参入する企業があるか f. 業界の取引先業界の状況 g. 業界の顧客の状況 昨今の不況で、広告費を減らす会社も多い。一方で、不況でも売上を増やしたい企業は、積極的に広告をしている。 (6) 業界の成長性と企業の将来性 a. 業界に属する企業の売上、利益の上昇率 b. 製品売上やサービスの需要の上昇率 c. 時流に乗っているか d. 製品と業界のライフサイクルにおける位置づけ |
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3.独立、機業を考えたら | ||
step1 本当に起業したいのか?
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